当寺院は、中国西安市にある玄奘三蔵の大雁塔大慈恩寺と締結調印式を西安市にて行い、
正式に友好締結寺院となりました。
玄奘三蔵がもたらした多くの経典やその功績の数々は、実に偉大な仏教文化を形成しました。
又、現代の日本においてもその恩恵は大きく、今の日本仏教はまさに三蔵法師を原点として
発展してきたと言えるのです。
今日、西安市を訪れる人々の多くが参拝するのが大慈恩寺です。
そこにそびえ立つ大雁塔は三蔵法師がインドより持ち帰った経典や仏像、
仏舎利などを保存するために建てられたものです。
空海をはじめとして、世界の著名人もこの地を訪れ参拝されています。
現在中国では三蔵法師記念大宝物殿建設や、三蔵法師のTVドラマなど、
信仰はもとより広く国民をはじめマスメディアの注目を集めております。
大興善寺(だいこうぜんじ)とは
中国、陝西(せんせい)省西安市にある1700年以上の歴史ある密教寺院。興善寺ともいう。
隋(ずい)の文帝が582年に都の長安(西安市)に建立した国寺で、隋・唐を通じて長安第一の大寺。
隋代の教学、僧制、翻経の中心寺院であった。
インドの僧侶である善無畏(ぜんむい)や金剛智(こんごうち)、不空らがこの寺で密宗経典を翻訳し、
密教を伝授したことから、中国密教の発祥地とされている。
玄宗の代に不空三蔵が入寺するや青龍(せいりゅう)寺と並ぶ二大密教寺院となる。
また、寺院の敷地は広く、唐代や宋代に造られた仏像をはじめ、彫刻芸術品、仏教建築の遺跡などが
数多く残されていて、現在は、重要文化財に指定されている。
日本からも空海、円仁(えんにん)、円珍(えんちん)らの高僧が学んだ。
しかし、会昌の廃仏(845)以後は徐々に荒廃。
人民共和国後、大興善公園と称して市民の憩いの場となり、諸堂が再建され、
西安(せいあん)仏教協会事務寺となるなど復興した。