【 あ行 】
阿字観 密教の代表的瞑想法で、阿字本不生あじほんぷしようを観ずるもの。一般には蓮華と
月輪がちりんに阿字を描いた画の前に座り、蓮華や月輪と自分が一体となり、そこに
阿字を生じせしめる瞑想法。
一切衆生(いっさいしゅじょう) この世に生きているすべての生き物。生きとし生けるもの。
一切有情。
永代供養 檀家から布施を受けるなどして、毎年、故人の忌日や春秋の彼岸などに寺で行う供養。
【 か行 】
カルマ(業) (梵語から)身体・言語・心による人間の働き・行為。行為は必ずその結果をもたらし
また現在の事態は必ずそれを生む行為を過去に持っているとする思想は、インド思想
に広く見られる。 人が担っている運命や制約。主に悪運をいう。
祈願(きがん) あることが成就するよう神仏に祈り願うこと。
祈祷(きとう) 神仏の加護を願い、言葉によって除災増福を祈ること。また、その儀礼。
「加持
玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)
西遊記で有名な三蔵法師は、名は玄奘といいます。
経(お釈迦様の教えをまとめたもの)
律(規則に関するもの)
論(経と律に関する解説や研究論文)
経・律・論を三蔵と呼び、三蔵法師とは敬称です。
護摩(ごま) [梵homa]密教で、不動明王・愛染明王などを本尊とし、その前に作った護摩壇で護摩
木を焚いて仏に祈る行法。木は人の悩みや災難を、火は智慧や心理を表す。
息災・増益・降伏ごうぶくなどを祈願する。
厳修(ごんしゅう) 仏教で、儀式を厳かに執り行うこと。
【 さ行 】
悟り・覚り(さとり) 知らなかったことを知ること。気が付くこと、感づくこと。 [仏]迷妄を去
て、真理を会得すること。また、その真理。開悟。菩提。覚。
真言宗(しんごんしゅう) 仏教の一宗派。平安初期入唐した空海が恵果から密教を受けて帰国、開宗
した。金剛峰寺・教王護国寺(東寺)を根本道場とし、修法と門弟の教育な
どを行なった。主に大日経・金剛頂経に基づき大日如来の悟りの世界を直接
明らかにしようとするもので、即身成仏を説く。加持祈祷を行なって平安時
代の貴族の間に浸透。十三世紀末に古義と新義に分裂した。真言陀羅尼宗。
秘密宗。曼荼羅宗。東密。
真言密教(しんごんみっきょう) 大日如来の秘密真実の教法。空海の開いた真言宗をさす。
【 た行 】
智山派(ちさんは) 真言宗の一派。京都の智積院が総本山。十六世紀末から十七世紀初頭
にかけて、玄宥によって成立した。
【 な行 】
【 は行 】
不動明王(ふどうみょうおう) 五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し、仏道に導きがたいものを
畏怖せしめ、煩悩を打ちくだく。菩提心の揺るがないことから不
動という。
仏や真言行者によく仕えることから、不動使者ともいう。猛々しい
威力を示す怒りの表情を浮かべ、右手に剣、左手に羂索けんさくを持つ。
石の台座にすわり、火生三昧にはいり、火焔を背負っている。
阿遮羅あしやら。不動尊。無動尊。
煩悩(ぼんのう) 人間の心身の苦しみを生み出す精神のはたらき。肉体や心の欲望、他者への怒り、
仮の実在への執着など。「三毒」「九十八随眠」「百八煩悩」「八万四千煩悩」など
と分類され、これらを仏道の修行によって消滅させることによって悟りを開く。
【 ま行 】
埋葬 遺体または遺骨を土中にうめ葬ること。 「先祖代々の墓地に−する」
密教(みっきょう) 大日如来が自らの悟りのなかで、自らの悟りを楽しみながら説く、奥深い絶対
の真理の教え。
「大日経」「金剛頂経」などがその代表的経典。仏教の中で特に祈祷を重視し
、そのための呪文や儀式を整備している。日本には空海が伝えた
真言宗系の東密と最澄が伝えた天台宗系の台密がある。
【 や行 】
【 ら行 】
輪廻(りんね) 生あるものが死後、迷いの世界である三界・六道を次の世に向けて死と生とを繰り
返すこと。インド思想に広くみられる考えで、仏教の基本的な概念。
生死しようじ。輪廻転生りんねてんしよう。流転るてん。
【 わ行 】
三省堂の大辞林第三版、デジタル大辞泉、デイリー新語辞典から調べたものです。